貴乃花親方相撲協会を引退!
個人的にはこの人は組織には全くもって不適合な人物であり、このような結果は致し方無いと思っています。
このニュースを取り扱うワイドショーなどを見て未だに信じられないのですが、どの芸能人も貴乃花擁護なんですよね。本当に信じられません。
相撲協会の体質がどうこうというのは置いておいて、あのような人間が組織にいたら孤立するのは当然で、それを圧力だパワハラだいじめだという議論にすり替えるのは甚だ疑問に感じるところです。
自分の意見が通らないからと現体制を糾弾し、職務を放棄し無断欠席をする従業員がいたとしたら懲戒解雇になっても当然ですよ。
現役時代がスーパスターだったせいでそれを根拠に(実際は相撲が強かったというだけ)自分の考えは全て正しいと思い込んでいるとしか思えません。
ヤフコメなんか見ると協会=悪、貴乃花=正義という極端な思考でしかものを考えられない人がこんなにも多くいることにボクは驚きを隠せません。
親から受けた体罰との関係
検索ボックスに「貴乃花親方」といれると何番目かに「精神疾患」と出てくることがあります。実際に検索してみたところこんなブログ記事が目に留まりました。
この記事によると体罰は精神疾患に罹るリスクが高まるというもの。
今の貴乃花親方をいろんなネットの記事から分析すると。
・自分の考えは絶対正しい
・人の話には一切耳を貸さない
・だが、心酔した人間に対しては心底信じ切ってしまう
・自分の考えが通らない時は体制のせいに他ならない
こんなところだろうか。
この記事を通してボクはある人物を思い出した。
ボクの実の兄だ。
貴乃花親方とボクの兄の共通点
平成の大横綱とうちの兄を同じ土俵に上げるのもどうかと思うのですが、共通点が多いもので・・・。特に親に受けた体罰が原因で今のような精神構造になっている疑いがあるのではないかと思うのです。
ボクのうちは家業をを営んでいましたので長男であるボクの兄は後継ぎという位置づけで育てられました。
そんなこともあり非常に厳しく育ててこられたのをボクはつぶさに見てきました。戦中生まれの父は体罰を持って兄を教育をしていました。時には素手で、時には鞭で。(今考えると鞭ってすごいですよね)
ボクは次男ということもあり父の関心が薄かったこともありますし、何より次男という特性を活かし「どう行動したら叩かれないか」ということを遠くから兄をみて学んでいたので殴られたという経験は少なかったのです。
そして鬱病に
その後兄はどうなったかというと、鬱病に罹りました。
なんと高校を卒業してから職歴ほぼゼロ!50にして無職です。
高校卒業後一度だけ就職したのですが「上司の考え方がおかしい」とう理由で1ヶ月ほどで辞めてしまいました。その後はずっと無職です。
なぜ無職で生きていけるかというと親のカネで生きているからです。親も少なからず自分たちの育て方のせいでこんなことになってしまったという負い目があるから毎月仕送りを続けているのです。
かく言う兄のほうも、自分が鬱に追い込まれたのは親のせいだと今でも本気で思っていますし、実際母親にもそれをなじることあります。その度に母はつらい思いをしています。
で、どこが貴乃花と共通項があるのかというと。
どちらも親から体罰を受けていたという事実を踏まえ、論理や実際の行動が酷似しているのです。
・自分の考えが絶対的に正しい
・自分と異なる考えは受け入られない
・自分が置かれている境遇は体制(親)のせいだ
そして事象として現れていることとして
・親や兄弟と絶縁している(うちの場合親とはカネで繋がれているが兄弟とは絶縁)
ちなみにボクも一度兄と大ゲンカをして5年以上会ってもいないし口もきいていまん。花田虎上さんと同じで兄とはもう関わりたくありません。
・整体師に心酔
貴乃花親方も一時整体師に洗脳されているという報道がありました。なんとうちの兄も整体師に心酔し、手をかざしてもらうだけで腹痛が治った!などと言っていました。(貴乃花と同じ整体師ではないと思いますが)親の現実的なアドバイスには耳を傾けず、その整体師の言うことだけは信じ切っていました。
・現体制を批判
自分の考えが通らないと現体制のせいするところが全く一緒。うちの兄はアベ政権批判が大好きです。
・自分に都合の良い人だけと付き合う
自分を慕ってくれる講演会の方や、自分には絶対従う弟子などとは社交的な一面を見せるが、少しでも気に入らなかったり、自分の悪いところなどを指摘されると離れていく。
こんな感じで本当に一致するところが多いのです。うちの兄は完全に精神疾患ですが貴乃花親方はそこまでではないかもしれません。ですが精神構造や論理が近いものがあるように思います。
一見正論にも聞こえるけど・・・
貴乃花親方は相撲協会を改革したいと言っていたようですが正直方法論まで聞いたことがありません。
おそらく暴力反対!八百長反対!ってことなんだろうけど、これって相撲協会の執行部だって思いは同じだと思うんですよね。
うちの兄もアベ政権批判者ですから「戦争反対!」なわけです。でもそれはアベ政権も同じなはずです。「戦争賛成!」なわけないですよ。
「平和」を維持する方法だっていろいろあるのです「武器を捨てる」ことで保たれる平和が間違いなく理想的ですが「武器を持つ」ことをしないとリスクが高まるって考えもありますよね。実際様々な国が核兵器を持っていますが核戦争はいまのところ起きていません。間違いなく世界同時に核兵器を放棄することは不可能に近いでしょう。
貴乃花も戦争反対論者も理想論を声高に叫びはするけど組織論も含めた方法論が全くついていかないわけです。
ちょっと話が逸れた感がありますが、体罰を起因とした精神構造の歪みっていうのはありえるのではないかと思うのです。うちの兄も貴乃花親方も体罰で育てられたという事実をみますとね。
圧力はあったのか、なかったのか
貴乃花親方はある役員から圧力を受けたと発言していました。その圧力をかけたとされる阿武松親方が私は魂込めて説得した。が、本人が圧力を受けたと感じたならそうなのかもしれないとおっしゃっておりました。
憶測になっちゃうけど阿武松さんは普通に説得したんだと思いますよ。
例えば年上の先輩に
「おまえさぁ、あんまり意地張らずにここは折れて部屋存続の道を選べよ」と言われたらどう思います?
ボクは愛情ある説得だと思いますけどね。でも、人によっては「圧力だ!」と捉える人もいるかもしれません。そんな程度の話だと思いますよ。
なんだか本当に恐ろしい世の中になってきたなと思います。ちょっと厳しく言ったらパワハラだ圧力だセクハラだってなっちゃうんだから。しかも決めるのは言われた側なわけで悪意があれば嫌いな奴を貶めることだってできるわけです。まぢで怖い。
まとめ
今回、ネットに上がっていた体罰と精神疾患について書いてみました。うちの兄は不幸にも鬱病になってしましました。体罰との因果関係は証明できるものではないと思いますし、「立派な大人になってもらいたい」「しっかりと家業を継いでほしい」という思いでしてきたことで起こってしまった悲劇と言えます。
うちの兄には、もう家族や世の中の批判をするのは辞めて自分自身を見つめなおしてもらいたいと思っています。
貴乃花親方もこのあと相撲協会を訴えるようなことはせず、好きな相撲に別の形で携わって欲しいな。なんて偉そうではありますがそんなふうに思った今回の騒動でした。
では、また。