Coroblog

ひとり企業の経営と借金、細手首に合う時計など

「倒産寸前からの復活! センベイブラザーズのキセキ」を読みました

楽天ブックスのポイント1倍のために

最近楽天のSPUの制度が変わり、ブックスに関しては2,000円以上の買い物で当月はポイント1倍が付与されるということでたくさん買い物をした月は無理にでも本を購入しています。

そんなわけでいくつか本を購入しましたのでその中のひとつ、センベイブラザーズの本の感想などを述べてみたいと思います。

 

倒産寸前からの復活! センベイブラザーズのキセキ ~赤字を1年で黒字化 金、時間、経験なし 町工場の奮闘記~

倒産寸前からの復活! センベイブラザーズのキセキ ~赤字を1年で黒字化 金、時間、経験なし 町工場の奮闘記~

 

 

 

検索ワードは「倒産」「債務超過」「どん底」「借金」

ボクが本を探すときはいつもこのワードです。

でもね、こんなネガティブな検索ワードでも出てくる本は前向きなものが多かったりするんですよ!どん底から這い上がって・・・みたいな。まぁ世に言う成功本ですね。

今までいろんな成功本を読んできましたが、書かれていることの本質はほとんど一緒です。ですからこの手の本の効能はモチベーションアップだと思って読んでいます。

 

兄と弟という両輪があっての成功

お兄さんはITやマーケティング関連などの会社で働いていたので「売る」ことや「ブランディング」が得意、一方弟さんは煎餅作りの「職人」といった感じ。

弟さんは家業に入って10年ということですので、この10年で会社を変えることが出来なかったというわけですから、やはりお兄さんの力が大きかったと言えるのだと思います。もちろん職人である弟さんが欠けていてもこの成功は実現できなかったと思いますし、60年も続いた煎餅屋という老舗の看板というのもあったのでしょう。

 

ただ、作る方と売る方どちらが重要かと問われたら、やはり売るほうかなと思います。

かくいうボクも職人寄りの人間でして、かつて経営していた会社はその業界の最大手と呼べるような企業の下請けをしていました。ですのでモノづくりのノウハウは分かっていますし、なにしろ一流企業と同等の製品を製作できる強みを持っています。

が、今とにかく苦労しているのは売るためのノウハウです。つまり「ブランディング」が確立しないために良い製品が作れるのに売れないんですよ(+_+)

機械や技術が発達してきている昨今、ものづくりについてはある一定のレベルであれば少し探せば作り手は見つかると思いますが、ブランディングについてはなかなかそうはいかないというのが自分のビジネスをとおしての実感です。

 

下請けから自社ブランドへ

この兄弟の会社、元は下請け業をメインとしていました。

それを辞め、彼らは「せんべいを、おいしく、かっこよく」をコンセプトに自社ブランドを起ち上げました。それがセンベイブラザーズというわけです。その後は地道に地元を中心に催事での販売を始めました。

言ってみれば売れない歌手の手売りみたいなもんです。でもそれが少しずつ認知され評判になっていきます。

 

メディアの威力爆発

地元でおいしいと評判になったセンベイブラザーズはついにテレビで紹介されることに。そこから先は一気に成功への道を駆け上がっていきました。

売れてしまったら今度は別の悩みが・・・

売れすぎて生産が間に合わない、機械が壊れる・・・。嬉しい悲鳴ってやつですね。

と、まぁこんなストーリーでした。

 

感想

非常に楽しく読ませてもらえました。

後半はどこどこと契約できたなどの内容だったので読み飛ばしてしまいましたが、前半の苦労話やどうやってブランディングをしていったのかなど、参考になることも多かったです。

このセンベイブラザーズとボクの会社、同じ製造業で下請けをしていたという共通項があるんです。そしてボクはこのセンベイブラザーズと同じように下請け業を辞めて自社ブランドを起ち上げました。ここまでは同じなんですが・・・。

ですが今や借金は増え、そしてついには借金を増やさせてくれない(笑)状況になってしまいました。決定的な違いはブランディングだと思っています。これさえうまくやっていればオレもいいとこまで行けたのになぁ。なんて思わずつぶやいてしまうボクなのでした。

ま、とりあえずこの本で元気と少しばかりの可能性を見出すことができました!

あとはブランディングかぁ・・・こんなジリ貧の状態から何ができるかなぁ・・・。

今夜酒でも飲みながら考えてみます(*'ω'*)